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東北大震災(原発事故)~被災地の犬猫救援へ

先日、仲間のボランティアさんから、急遽連絡があり、
被災地の犬猫の救援を手伝ってほしいとのことでした。
東北方面に知人のいない私は、TVで時折放映される被災動物の情報をみて、
何もできないのをはがゆく思いながらも、祈ることしかできずにいましたので、
少しでも力になれるならと、お手伝いの参加させて頂きました。

今回向かった場所は、原発事故で避難指示の出ている20km圏内です。
目的地は福島県南相馬市小高区、双葉郡浪江町でした。

救援物資、保護用具類を積んで、予備のガソリン、食料等も全て用意して、
午前3時に出発しました。大量の荷物を満載していたことと燃費のことあり、
80km弱ペースで行ったので、南相馬市に入ったのは出発から6時間後でした。
南相馬市から目的地へ南下していく最中、途中で遭った犬たちにフードを置きながら、
昼前には半径12~15kmにある小高区に入りました。
小高区内は古い家屋は倒壊していましたが、新しい家屋はほとんど無傷の状態でした。
聞いていた通り、ゴーストタウンになっていて人気がなく、風が吹くと電線が揺れて不気味な音を立てていました。しかし、中心街では結構多くの住民の方が荷物を取りに戻ったりしていました。ざっと一回りしてみましたが、犬猫の姿はなかったので、猫を見たという場所に捕獲器を設置して、別の地域へさらに南下しました。
市街地から出て6号線に入るとすぐ目の前に津波の爪痕が広がっていました。

Photo_2
6号線を境に海側は津波で壊滅状態。水もひいておらず立ち入ることができない状態。
田んぼに流されてきた家屋は1階がなく、2階も窓から入ってきた大量のガレキで埋まっていました。道路脇や田んぼ一体には建物のガレキだけでなく車、電化製品、おもちゃ、本等々生活用品が大量に散乱していました。中には水が引いた後の浅瀬に犬の亡骸を見つけることもしばしばありました。現地入りされたみなさんが言っておられますが、本当になんにも言葉がでてきません。
Photo_3 

このへんにくるとたくさんの放浪犬と遭遇しました。中には飼主のいない家を気丈に守って敷地内にいる犬たちもいました。放浪犬はどの子も震災後で怯えているので、慎重に近づいて保護しました。小高区有山周辺だけで4匹の犬を保護。他に5匹以上の放浪犬を発見しました。
Photo_4
土地柄か大きい犬が多くすぐに車はいっぱいになってしまったので、もうひとつの目的地の浪江町は断念し、また小高区の市街地へ戻りました。小高駅の近くの線路沿いでまた犬を2匹保護。猫も2匹保護しました。その時点で時間は3時を回っていました。スクーリング(放射線チェック)の時間もあるので、午前中にかけた捕獲器を回収するため中心街へ移動しようと車を走らせた直後、遠くの田んぼの中で動くものを発見しました。すぐに車をとめてよく見ると田んぼの中でほとんど動けずヨタヨタしている犬がいました。
線路をまたいで迂回して、犬がいる最短距離から近づこうと田んぼに入った瞬間、水がないからと安心して入ったその土壌はぬかるんでいて、ズブズブと一気に長靴のふちぎりぎりまで沈み、足をとられてしまいました。一緒に行ったボラさんに引っ張ってもらい、間一髪引き上げてもらいました。一人だったらとぞっとしました。田んぼの区切りであるあぜ道もぬかるみになっており、すぐに足を取られてしまうような状態。犬もこっちへ来ることも逃げることもできない状態。道を選びながら、漂流している木の破片をおきながらその上を歩き、少しずつ犬に近づいていきました。全身泥で真っ黒になった犬には、リードがついたままだったので、それを手繰り寄せ、来た道をゆっくり誘導しながら戻りました。
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結構、年をとっているこの犬はガクガク震えていましたが、フードと水を置いてあげるとすごい勢いで食べていました。そして少しでもと大量についた足の泥を水で流してあげました。その後、何度も何度も便をしようとふんばっていましたが、何もでず苦しそうなうめき声をもらしていました。おそらく震災後、ほとんど食べていなかったような感じでした。この犬はげっそり痩せてはいるけど、比較的元気そうでした。ぬかるみにはまってほとんど動けずにいたのが、かえって体力を消耗させずに済んだ?のかもしれません。
一緒にいったボラさんたちは「よく生きてたね~」と、みな涙ぐんでいました。
その後、中心街に戻ると日中見かけなかった猫たちが、いたるところに出没していました。みんなお腹が相当すいているようで、道路のあちこちで電線に止まっている鳥や道路に降りてきている鳥を狙っている姿を目撃しました。よく見ると道路には鳥の毛や残骸が舞っていました。捕獲器を置くとものの数分ですぐに猫が捕まるような相当飢えている状態。車のスペースも足りず時間もなく、ここで猫4匹保護してTIMEOUTになりました。
一同急いで保健所にいき、スクーリングで人間と犬猫全員チェックしてもらいましたが、全員全く問題なしでした。あの全身泥だらけの犬と私でさえも。
Photo_5

夜7時頃に南相馬市を出発し、途中何度か休憩しながら、ようやく帰路に着いたのが、出発からちょうど24時間後の午前3時。それから泥だらけの私と犬は1時間かけて風呂に入り泥を落としました。よほど疲れたのか犬はドライヤーをかけ始めたら、グーグー寝入ってしまいました。私自身も髪を乾かす気力もなく、布団に倒れこみ1時間半ほど寝ました。
朝6時。いつもより少し遅れて猫たちと犬にごはんをあげて、出勤です。
詳細はまた後日にUPします。

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