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東北大震災(原発事故)~被災地の犬猫救援へ2

前回より1週間後の土日に再び現地入りしました。平日は仕事をしていて、週末しか動けないので、この1週間はもどかしかった。つい、考えてしまう。あの子たちは生きているんだろうか、と。

前回のレスキューでは想定以上に犬を多く保護したのと、日帰りで滞在時間が短かったので、猫の保護ははかどらず、犬が7頭dogと猫が9頭catでした。この辺りで飼われている犬は中型犬以上の大きい犬が多く、用意したケージやバリケンもすぐにいっぱいになって足りなくなってしまい、2頭は同乗者が膝に抱えて連れてかえる状態でした。
今回、これは少数の団体でどうにかできる事態ではないと、それぞれ知人団体に声をかけました。前回は最初に声をかけてくださった「ねこの代理人」さんをはじめ「人猫共生会議」さんとわたしたちの3つの団体で動きましたが、今回は新たに3つの団体さんが現地入りしてくれました。
被災の動物のレスキューは、保護したあとの後方支援が大切です。現地での活動もさることながら、連れて帰ってきてからの預かり、世話、管理、里親探し等その後のケアがとても大変なのです。
今回、急な依頼にもかかわらず、「のらねこ墨田」さん「ちばわん」さんをはじめ、複数の愛護団体さんや個人ボランティアさんが、後方支援を申し出てくださいました。みなさんそれぞれが、日々の活動もあり忙しく、保護数もいっぱいいっぱいのなか、「自分は現地に行くことができないから、せめてこれくらいは」と、みなさん「救いたい」という気持ちは一緒で、本当にありがたいことです。みんなで協力し合えば、大きな力になるんですね、すごいですrock

土曜日、現地で昼過ぎに待ち合わせしました。テンパっていた私は、勢いあまって降りるインターを通り越してしまい、時間に少し遅れての到着となってしまいましたcoldsweats01sweat01

今回は3つのグループに分かれて、それぞれの担当エリアを決めて分担して取り掛かかることにしました。みなさん日頃からTNR活動や保護活動をされているので、話は早くとても頼もしく心強いです。
猫の捕獲器は全部で約40台。犬用のケージは5台。初日は雨の中の活動となりました。そのせいもあって保護できた猫は8匹でした。

私達のグループは前回行きそびれてしまった浪江町へ向かいました。
途中、同行していたカメラマンさんが「是非、みてもらいたい」というので、
とある牛舎へ案内してもらいました。
建物に近づき隙間から見ると、この世のこととは思えない壮絶な現実を見ることになりました。

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およそ80頭ほどの牛さんたちの半分はその場に倒れ絶命、中にはかろうじて生きてはいるもののもう立つこともできない牛さんたちも。それまで静かだった牛舎内は、私たちの姿をみるなり、なんとも言えない物悲しい悲痛な声を出し始めました。生き残った牛さんたちがみんなこっちを見て「助けて助けて」と言うかのようにそれはもう聞いたことない悲しい声で泣き始めました。この惨状に私たちも全員嗚咽をもらしながら、みんな涙を流しました。その後も餓死した犬に遭遇したりして、涙を流しながらの活動となりました。
今回の2日間の活動で、猫の保護は26匹cat犬の保護は6匹dogとなりました。また犬のケージが足らず、膝に抱えて連れて帰ってきました。

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現在ネット上で色々な方たちがよく掲載されている道路を歩く牛さんたちも、可哀想だと思っていましたが、今こうして思えば、牛舎を出れた牛さんたちはまだましなのかもしれないです。田畑に入って、少ない草を食べることもできるし、用水路や水たまりの水を飲むこともできる。決して満たされる量ではないけれど、ここの牛さんたちのように、飢えと渇きにもがきながら苦しんで絶命することは免れているのです。現実には、牛舎の中で壮絶な死をとげるそうゆう牛さんの方が圧倒的に多いのでしょう。私たちが見た牛舎の少し離れた林の向こうからも牛さんたちの悲しい声が聞こえていました。
生き残った牛さんたちの生きたいという死にたくないという必死の行動。見ていると仲間がおしっこをすると、それを待って飲んでいる牛さんもいます。一生懸命出ない水のレバーを押し続ける牛さん、牧草の入っていない餌箱をひたすらなめる牛さん、餌箱の壊れた穴からその下の土壌の土を食べている牛さん、みんな、みんな死にたくないのです。
私は小学生の時以来、こんなに間近で牛さんを見たことはありませんでしたが、私の記憶にある牛さんとは全く違い、本当に感情豊かで、人の目をまっすぐ見て助けて助けてって必死に訴えて、聞いたことのない声で泣いていました。道路で遭遇した牛さんでさえも襲う訳でなくただ人が乗った車に寄ってきて、じーっと人を見つめて待っているような感じでした。こんなに人を恋しがっている姿を見たのは初めてです。こんな事態のなかでさえお互い傷つけあうこともせず、人が帰ってくるのを信じて待ち、ひたすら耐えて耐えて苦しんでいる姿。犬も猫も牛も馬もみんな私たちと同じように感情があります。うれしい、楽しい、悲しい、苦しい、怖い、と。
たかが動物だからって、心が痛みませんか?だからって何ができるって思う人もたくさんいると思います。私も自分に何ができるんだろうって、ずっと思っていました。でも、犬猫のレスキューをするにあたって、多くの仲間の愛護団体が協力してくれて、今回も私たちは福島に入ることができました。一人一人の声や力は小さくても、みんなが束になれば、大きな力になります。今、中東で起こっている民主化運動も、最初は一人一人の声や力の集まりで、それが歴史さえも変える情勢が現実に起こっています。日本の政府は、国内からの少数の声にほとんど耳を貸しません。それが、ネットや活動通じて大きくなって、海外からも指摘や避難されるようになって、慌てて対応始めるような状態なんですね。動物を置いて避難した住民の方は本当に苦渋の決断を強いられたことでしょう。泣く泣く置いてこられた方が大勢います。私は政府によってとり残されたこの動物達の現状を世界中のみなさんに知ってもらいたいです。国会議員も被災地以外の国民も、本当に20km圏内でおこっている、本当に悲惨な現実を知るべきだと思う。そして、何かしたいと感じたら、まずは声をあげてほしいと思います↓

https://form.cao.go.jp/cao/opinion-0001.html

たまたま一緒に同行した記者さんが詳しく書いています↓
***ロケットニュース24***

今日は、ものすごい衝撃的な悲しみと同時に政府に対して怒りが湧いてきました。
ここからは、私の非難のコメントです。怒りが治まらないので (白文字)↓↓↓

おそらく一般的に知られている被災動物の映像は、「飼主と感動のご対面」のような絵になる話ばかりです。でもそれは現実のほんの数%です。TVでは、人々の感動を誘うようないい話しか流していません。現実のほとんどは、本当に本当に目をそむけたくなるようなむごい惨状です。犬も猫も牛も馬も動物たちは、こうしている今もみんな飢えと渇きにもがき苦しんでいます。こうしている今もバタバタと息絶えているでしょう。そして、彼らは共通してみんな人恋しくて寂しくて不安でいっぱいなのです。みんな私たち人間と同じように気持ちがあって感情があるのです。
阪神淡路大震災をはじめ、今までの災害経験から、被災地で残された動物たちが、政府が何も対応をしないとそれぞれどうなるかが分かっているのに、分かっているのにもかかわらず、その対策も何もせずにただ「人間だけ避難してください」と、動物達に対しては待っているのは死という最悪のシナリオをつきつけています。飼主さんたちは牧場主さんたちは、苦渋の決断で動物たちを残されて離れています。馬や牛を放牧し、犬を自由にさせ猫を外に出し、なんとか生きてもらいたいがためにわずかな希望を持って。でも、自由にしてもしなくても、彼らに待っているのは政府の作った死のシナリオです。牛さんや馬さんは、被爆しただとか栄養不良だとかで商品にならないとゆくゆくは処分するでしょう。犬たちは、メス犬を中心として現在群れができ始めていますが、数ヶ月たち完全に群れをつくり野犬化した犬たちも飼主が分からないとか危害を加える恐れがとか言って処分されるでしょう。猫も繁殖し数が増えて困ると。命を前に会議で時間取っている時ではないと思うのです。とにかくまず救助して、思いつく限りのことなんでもやるしかないです。牛、馬、豚さんたちは、近県の空牧場やスペースに少しでも空きのある牧場主さんを集めて、原発が落ち着くまで離れた所にピストン移送するとか、犬猫は廃校になった学校等をシェルターにして、やりようは考えればいくらでもあると思う。
与党だ野党だとか言ってる場合じゃないのに、国難だとかいいながら、国会議員一丸となってやるべき時なのに、私たちの働いたお金で給料もらっておきながら、国民のために働かず、安全な場所で緊急会議ばっかりで何も進んでいない。猫1匹助けていない。「人命救助を最優先」と最善をつくしてるかのごとく会見では言うけれど、20km圏内で実際に救助しているのは、民間や個人のボランティアさんだけです。最大限に少しでも多くの動物たちを救おうと何か措置を取ったのでしょうか。それとも何をどうしていいかも思いつかず「しょうがない」と後で保証金を渡して金で解決しようとでも思っているのでしょうか。飼主さんたちや牧場主さんたちにとっては、ペットであっても家畜であっても家族であり、生きがいであり、生きていく術であり、財産なのに、それを守る措置もとれないなんて。
自分たちが作った動物愛護法の目的(第1条)や基本原則(第2条)を忘れてしまったんでしょうか。生命の尊重と動物愛護が全面に掲げられているのに。
いまだに政権のことばっかり考えて、まともに協力し合えてない。何かするにも法改正が必要だ、検討する時間が必要だと言って、まず必要なのは行動なのになぁ。ゆっくり議論してる場合じゃないのが分からないのかな。1日1日確実に消えている命があること、分かっているのか。それを思い心が痛まないのか。本当に本当に国民として情けないです。

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コメント

つくづく人間は自分勝手で醜い生き物だと感じる
ペットや家畜が可哀想

投稿: 金本知憲 | 2012年5月 1日 (火) 07時45分

アメリカからじっと見てるだけで、何もできませんが、ありがとうございます。なんだか、終わりの無い悪い映画をずーーっと、見らされてる感じで、苦しいです。特に、福島の農家や家畜のことは報道が比較的なかったので、この牛さんの映像でショックを受けてます。日本のすばらしい食を支えてきた農家・家畜を、守って欲しいです。

投稿: Michiko Perry | 2011年4月20日 (水) 10時55分

牛さんの画像見て胸がしめつけられました。
先日、牛さん(乳牛)を残して避難出来ないと
残って世話をされている自主避難地域の方が
テレビに出ていましたが、なんとか受け入れ先を
用意して一緒に移れないものか?と思いました。

実際受け入れようという声はあちこちで耳にしますので
情報さえあれば、もう少しなんとか…と思ってしまいました。

また、家畜も放射能物質を除去するお薬が使える
ようです。
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-04-05

投稿: M | 2011年4月15日 (金) 02時39分

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